しかし,あえて想定してみました.あくまで私の予想なので,最終的な判断は自己責任でお願いします.
なお,問題文まで想定できないので,主要項目だけを列記します.
―凡例―
★★★・・・本命
★★☆・・・微妙
★☆☆・・・大穴
☆☆☆・・・予測不能
―必須問題(選択余地なし)―
必須問題としては1題出題なのですが,あえて2題予想にしました.それは,建設一般課題で「環境」関連が出題されたら,専門課題で「環境」は出ない,つまり出題はかぶらないからです.
1.環境問題と景観緑三法関連(平成17年度重点施策:地球環境と美しい景観の保全と創造)★★★
白書や月刊誌「道路」を読めば十分でしょう.できれば,国土交通省や環境省のホームページもチェックしたほうがよいです.京都議定書目標達成計画,道路デザイン指針,シーニックバイウェイといったキーワードも忘れずに.
2.ITS関連(平成17年度重点施策:円滑な移動の支援)★☆☆
平成10年に出題されてから出ていません.そろそろでしょうか.ETCは近頃盛んに取上げられていますし,良い意味でも悪い意味でも・・・.スマートICも実績が出始めました.
出典は忘れましたが,「いつまで(I)たっても(T)すすまない(S),ITS」.大穴ですが,出題されてオロオロしないよう,準備しておきましょう.
国土交通省道路局ITSホームページ:http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/
―選択問題(5題中1題選択)―
1.道路構造令の改正関連★★★
昨年「道路構造令の解説と運用」が改訂されたものの,昨年出題されていません.よって,今年は出題される可能性が高いと思います.
2.例年,道路設計関連が出ます.☆☆☆
これについては,範囲が広すぎて予測できません.大穴として,交通安全対策があるかも・・・,自信はないですが.
3.舗装マネジメントシステム,舗装の維持補修★★☆
平成12年度と同じような出題を想定しています.舗装における性能設計,リサイクル,環境など,近年出題されてしまいました.
4.道路土工における軟弱地盤対策★☆☆
近年出題されていません.そろそろかなと.
5.防災対策(平成17年度重点施策:安全で安心できる暮らしの確保)★★☆
道路管理や道路防災の高度化に寄与するIT化を,忘れずに書きたいものです.
―今日のことわざ―
当て事と越中褌は向こうから外れる
JR宝塚線の脱線事故で、現場付近のレールに残されていた白い粉は、レールの下に敷かれたバラストと呼ばれる小石だったことが国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。事故調査委は、脱線の衝撃でレールに載ったバラストが踏み砕かれた可能性が高いと判断。事故直後にJR西日本が示唆した「置き石の可能性」との見方を事実上、否定した。
…中略…
JR西日本は事故が起きた25日の記者会見で、7両目の車両の後方のレールで石を踏みつぶした際にできる「粉砕痕」があると発表。故意の置き石との見方を強くにじませていた。
「asahi.com 2005年4月28日」
やはり,「置き石」ではないようですね.事故調査委の最終報告待ちということでしょうが.
主因がスピード超過だとしたら,悔やまれるのは,コスト低減のために脱線防止ガードすら整備してなかったということです.
こうした低コストなら何でもよいという風潮は,鉄道だけの問題ではありません.建設,ひいては経済界全般の課題なのではありませんか?
なお,JRに対しては,遺族への誠意ある対応はもちろん,車体強度の見直しや,区間制限速度に応じてブレーキが掛かる「ATS―P」の全線普及を強く要望したい.
交通工学が専門の京都大学の教授がテレビで『少しの衝撃で脱線することもありえる』と語っていたが,こういうのを専門バカという。学生時代,構造力学という授業でT教授が紀淡海峡大橋の経済効果と重要性を延々と語っていたが,専門家と呼ばれる人の発言には要注意である。
「青い炎の日記 2005年4月26日」
手厳しい言葉ですね.御用学者の存在は業界の常識です.したがって,自分で情報の真意を判断すべきだと考えています.
http://blog.livedoor.jp/hamaguri1101/archives/20170540.html
2.「人間は絶対ミスをするものだから許してあげよう」
許せることと許せないことがあるとは思います。ただ、人を許せないと自分がとても苦しいような気がするのです。ご遺族の方々はきっとこの先も大きな悲しみを抱えて生きて行かなくてはならず、本当にお辛いことだと思います。さらに人を憎んだり責めたりしなければならないとすれば、もっと苦しいように思うのです。
子供達には、「もし、お母さんがあの電車に乗っていて死んでたとしたら、運転士さんのこと許してあげられる?」と聞いたら「許してあげる」と言ってくれました。まぁ、そのときに本当に可能かどうかは?ですがf^-^;
とにかく、医療ミスであっても交通事故であっても、人為的ミスによって私が命を落としても、子供達には誰も責めて欲しくないと思っています。
「U子が行く 2005年4月27日」
私も,小4と小1,2人の父親です.もし,自分の子供が被害にあったら,許してあげることができるかどうか,今は自信ありません・・・.子供達には許してあげてほしいと願う気持ちは同感です.
人為的ミスを防ぐためにこそ,科学技術が必要なのでしょう.ただ,技術文明がいくら発達しても,最終的には人間の手が必要だということは肝に銘じておくべきでしょう.
悲しいことですが,人間誰でも過ちは犯します.
http://blog.livedoor.jp/s9riruken/archives/20172734.html
ともかく今はただ,被害者のご冥福をお祈りいたします.
・産業部門は,8.6%削減(現行より1.6%目標増加).
・家庭,オフィス部門は,2%減から10.7%増(削減断念).
・温暖化対策推進法,省エネ法の改正.など
産業部門(特に大企業)への経済的な負担は避けられないでしょうね.他方,家庭やオフィス部門の削減を推進する政策がおそまつではないでしょうか.
参考ページ:http://www.env.go.jp/press/file_view.php3?serial=6699&hou_id=5937
―今日のことわざ―
日暮れて道遠し
日本の自動車保有台数を7,800万台,実際走行しているものを約7割,5,500万台だと想定したら,装着率は650÷5,500=12%ですか….この装着率が多いのか少ないのか,650万件という数字だけで判断しないようにしたいものです.
今後は,今月初めに起こった接触トラブルのような事態をなくして,ETCやVICS以外のITSを早く普及させてほしい・・・(他力本願になっていますが).
―今日のことわざ―
七年の病に三年の艾を求む
これらに,京都議定書関連の「環境」を加えた3本の建設一般論文を用意すれば万全でしょう.
ただ,昨年も「防災」が出題されているので,国際化と防災を合わせたもので1本の論文を作り上げたらよいのではないか,と考えています.
つまり,「防災と国際化」と「環境」の2本用意したらいいんじゃないでしょうか.「防災」や「環境」は,景観緑三法も忘れずに書きたいものです.
理想は,どれが出ても当てはまる方策を練っておき,それ以外の箇所を出題文に応じて修正するパターンでしょう.しかし,環境と防災の方策をつなげるのは困難かも.
―辛口批評―
第二部の施策については,例年通りというかなんというか.観光立国の話は着地点が見えてこないし.
道路については,いつになったら進むんだITS,マルチモーダル・・・.特記すべき施策は見当たりませんね.
どういった出題傾向なのか,それを把握しないとレースになりません.
2.国土交通省道路局のホームページをチェックすること.
新しい情報に敏感になること.
3.日本道路協会の機関誌「道路」(月刊誌)を読むこと.
日本道路協会の正会員(正会員の年会費¥6,000)になれば,送付されます.
http://www.road.or.jp/member/index.html
4.道路計画で受験される方は,交通工学研究会の機関誌「交通工学」(隔月刊〉も読むこと.
交通工学研究会の正会員(正会員の年会費¥10,000)になれば,送付されます.
http://www.jste.or.jp/Entry/index.html
5.2.?4.を参考に,新しい情報から出題文を想定し,それに合わせて論文を書いてみること.
最低でも5題は準備すること.
6.自分が想定したものを暗記する.あとは試験当日の運まかせ.
1.?6.までの流れが基本です.
なお,論文添削を申込まれた方は,相談しながら出題を予想しましょう.ただし,専門科目の予想は,まず当たりません.
ハズレた時にどうするか,その技術が不可欠です.それが専門科目のすべてといっても過言ではないと思います.
この技術については,後日あらためて・・・.