何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 総合技術監理
総合技術監理キーワード集2021
 文部科学省から「総合技術監理キーワード集2021」が公表されています.

 さすがに今回は「感染症・パンデミック」が追加されたか……ずいぶん昔から危機管理の必須項目だったんだが.
 それにしても,たとえば「社会安全」という漠然としたキーワードだけ示されても,受験者は定義に困るんじゃないかな?ELSI(エルシー)のように検索すれば済む程度なら問題ないんだが……個人的には,新しいキーワードを知っているか否か,を競うのが本質ではないと思うんだけど……総監部門はどこに着地しようとしているんだろうか.

 気になった点は「リスク分析の前提条件」として「組織の内外環境の特定」と「分析の適用範囲の設定」が明記された,ということ.これまで何となく記述式で問われてきた点がキーワードとして示されたので,このへんは記述対策として押さえておくべきだと思う.
 何はともあれ,自分が知らないキーワードは一通り調べて,試験本番の記述式でもパッと書けるよう,知識を「使いこなす」レベルまで引上げておきたいところ.来年度受験される方は当然として,今年度口頭試験を受けられる方も目を通しておくべきだと思います.

 PDF:総合技術監理キーワード集2021
 参考ウェブサイト:総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

総合技術監理 | 【2020-12-22(Tue) 08:06:38】
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タイムライン
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業場を「工事現場」,事業を「工事」として考えてみる.

 問い(1)は,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①道路や橋梁,護岸など,インフラの種別ぐらいは事業場(工事現場)の名称に盛り込んだほうがよい.前文に『専門分野外の人(例えば専門が異なる総合技術監理部門の技術士)にも分かりやすい……』と書かれているので,特殊工法の現場は避けたほうが無難だ.
 ②は説明するまでもないだろう.事業(工事)の目的や成果物が書けないようでは,正直どうにもならない.当然,目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
 ③は,被害と対策の妥当性が論理的につながるような工事現場の概要だけを書けばよい.くれぐれも,工事の内容を長々と書く必要はない.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,自分の立場も明記しておきたい. 

 問い(2)も,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 問い(2)は3枚以内だから,①を0.5枚以内,残り2.5枚でABCの3つを等分するイメージで書けばよい.ざっくり解答枚数の目安を決めるのが先決だ.
 ①は,タイムラインが有効(事前にある程度見通しがつく)と考えられる「異常な自然現象」を書くべきだ.たとえば,大型台風による暴風・豪雨・洪水・高潮,遠隔地で発生した地震による津波, 北西季節風による豪雪などが考えられる.
 ②は,大型台風に伴う主要な被害を3つであれば,足場倒壊,浸水,停電あたりが無難な選択か.被害は「足場倒壊に伴う工程遅延」のような書き方でも構わない.
 足場倒壊を例とすると,(i)従来対策としては,事前養生点検,メッシュシートの間引き,風速計設置による気象観測,土木工事保険への加入などが考えられる.なお,(i)従来対策は,視点の広さという採点基準を考慮し,幅広く複数の対策を書くべきだ.多面的に書いておけば,「対策がなされていない理由」は不要である.
 (ii)追加対策としては,VRによる安全教育の高度化,ドローンやロボットの運用による無足場化などが考えられる.単にタイムラインの導入でもよいが,ABCいずれも同じ解答では論外である.また,A1でICT技術の導入を書いたら,B1・C1では他の管理分野の視点から対策を書いたほうが評価は高い.まー,5枚目の記述スペースを考えると,(ii)追加対策は1つだけ書くのが得策か.
 ちなみに,(i)従来対策と(ii)追加対策の記述では,○○の補強や設置など,ハード的な建設技術の話題一辺倒にならないような工夫が必要だ.くれぐれも総監部門の試験であることを忘れてはいけない.
 対策の現況や説明,効果は「被害・対策の書式」に沿って書けばよい.

 問い(3)も注意点を書いてみる.
 設問には『想定した被害の発生可能性に加えて,事業場を運営する主体における予算等のさまざまな制約も踏まえて検討する必要がある』と書かれているんだから,A1・B1・C1の優先順位はリスク評価やリスク基準を意識して解答すべきである.
 また,『さまざまな制約も踏まえて検討』という表現からは,5枚目のなかでトレードオフに言及してほしい,という作問者の意図が見える.トレードオフはコスト(経済性管理)を中心に考えれば,容易に想像がつくはず.
 このへんを踏まえた理由付けができれば問題ないだろう.

 ざっと振り返ってみたが,タイムラインや事業継続マネジメント(BCM)/事業継続計画(BCP)を知っているかどうか,によって難易度の感じ方が大きく異なったんじゃないかな?

総合技術監理 | 【2020-09-22(Tue) 11:01:00】
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総合技術監理キーワード集2020
 文部科学省から「総合技術監理キーワード集2020」が公表されています.

 ざっと見たけど,人的資源管理と安全管理は結構新たなキーワードが増えた感じ.
 2019ではリスクソースと表記していたものを,2020ではリスク源と表記するなど,受験者に負担を強いる些細な変更も見受けられる.
 個人的には,新しいキーワードを知っているか否か,を競うのが本質ではないと思うんだけど……総監部門はどこに着地しようとしているんだろうか…….新しい知識を習得したいのなら,「世界標準の経営理論 入山 章栄 (著)」を読んだほうが役に立つような気がする.

 話が脱線してしまったが,気になった点は情報管理の「緊急時の情報管理」という項目.近年の豪雨災害を踏まえての追記だと思うが,このへん要注意かもしれない.何はともあれ,自分が知らないキーワードは一通り調べて,試験本番の記述式でもパッと書けるよう,知識を「使いこなす」レベルまで引上げておきたいところ.
 何はともあれ,来年度受験される方は当然として,今年度口頭試験を受けられる方も目を通しておくべきだと思います.

 PDF:総合技術監理キーワード集2020
 参考ウェブサイト:総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

総合技術監理 | 【2019-12-28(Sat) 08:55:03】
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ヒューマンエラー
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業を幹線道路の建設として考えてみる.

 問い(1)は3枚以内だから,①から③までを1枚以内,④の計画段階と実施段階でそれぞれ1枚程度,という解答枚数の目安を決めるのが先決だ.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①名称を見ただけで事業の大枠がわからないようであれば,付けた名称がまずい.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,自分の立場も明記しておきたい. 
 ②は説明するまでもないだろう.幹線道路の整備目的が書けないようでは,正直どうにもならない.
 ③は,②の目的を達成するために成果物を創出するイメージで書けばよい.目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
 ④は,例えば計画段階なら設計荷重や地下水の見落としなどの設計ミス,実施段階なら作業員や交通整理員の死亡事故などの労働災害を事例にすればよい.単一の工程内における計画段階と実施段階を取り上げても構わない,と書かれているが,計画段階を設計,実施段階を施工にして事例を書いたほうが,前文に書かれている「考察における視点の広さ」を示しやすいのではないか.
 「それが発生した原因」や「そのとき取られた対応」は創作になるかもしれないが,日頃からアンテナを張っていれば難なく書けるはず.さりげなくヒューマンファクターや不安全状態,不安全行動など「総合技術監理キーワード集2019」の語句も盛り込んでおきたい.このへんは手短に述べて,「その後の再発防止対策」の記述量を増やしたいところ.
 「その後の再発防止対策」では総監のキーワードを使って,2つ以上の管理分野から多面的に論じたい.設計ミスに対しては品質管理のキーワードが使えるはずだし,工程管理の見直しみたいなロジックも「あり」だろう.労災に対しては,フェールセーフやフールプルーフの概念を踏まえた記述が望ましい.
  
 問い(2)で最も重要な点は,「今後発生する可能性があると思われるヒューマンエラー」が記述できているか否か,である.「今後発生する」と「今後も発生する」では問われている意図が異なる.要するに,問い(1)④の実際に発生したヒューマンエラー(過去の事例)と味噌糞一緒になっていないか,どうかである.案外「今後も発生する……」を書かれている受験者が多いのではないか.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 (a)は,i-ConstructionやBIM/CIMを導入した際に起こりうるヒューマンエラーを書くのが無難だと思う.これらの導入技術に対するスキル不足(→教育訓練やキャリア開発支援という解決の方向性)を取上げるのが手堅い対応か.このへんが決まれば,影響や原因の記述は問題ないだろう.ちなみに,発生原因に対するヒューマンエラー分析手法が云々と述べる必要はない.
 (b)は,教育訓練やキャリア開発支援という解決の方向性を踏まえた,AI(人工知能),AR(拡張現実),VR(バーチャル・リアリティ),MR(複合現実)の高度化を「新たな技術」にするのが無難か.ちなみに,こうした技術はi-Constructionに組込まれているので,高度化というニュアンスも入れておきたい.また,「導入が期待される技術や方策は複数であっても構わない」と書かれているんだから,旬のテーマである高度外国人材の受入れを方策にするのも手だと思う.
 とにかく4枚目以降,何でもかんでもAIやIoTにおまかせ,という短絡な考え方はいただけない.要するに,総監部門の論文として書くべき解決策は,管理分野のバランスが大事ということ.「新たな技術や方策」さえ決まれば,実現するための課題や障害,実現に伴うデメリットの答えは自ずと導かれるはずだ.

総合技術監理 | 【2019-07-15(Mon) 09:38:29】
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総合技術監理キーワード集2019
 文部科学省から「総合技術監理キーワード集2019」が公表された.
 ざっと見たけど,時間が経過しすぎたせいか,一気にリニューアルされた感じ.自分が知らないキーワードは一通り調べて,試験本番の記述式でもパッと書けるよう,知識を「使いこなす」レベルまで引上げておきたいところ.
 何はともあれ,来年度受験される方は当然として,今年度口頭試験を受けられる方も目を通しておくべきだと思います.

 PDF:総合技術監理キーワード集2019
 参考ウェブサイト:総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

―受講者さんへの事務連絡―
 現時点で,建設部門は6問〔内訳:Ⅰ(建設全般)想定問題その2まで,Ⅱ-1(専門知識)想定問題その2(2問ずつ問題あり)まで,選択問題Ⅱ-2(応用能力)想定問題その2まで〕を配布済みです.
 総監部門は記述式4問(想定問題その4まで)を配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.

総合技術監理 | 【2018-12-02(Sun) 09:19:23】
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働き方改革
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業を幹線道路の建設として考えてみる.

 問い(1)は,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①名称を見ただけで事業の大枠がわからないようであれば,付けた名称がまずい.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,「働き方改革」に対する自分の立場も明記しておきたい. 
 ②は説明するまでもないだろう.幹線道路の整備目的が書けないようでは,正直どうにもならない.
 ③は,②の目的を達成するために成果物を創出するイメージで書けばよい.目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
 ④は,何年前という指定が無いのだから,例えばコンサルなら手書きからCAD製図への変更,建設会社ならプレキャスト製品の活用などを事例にしてもよいのではないか.ここは方策ではなく,技術面から事例を書いたほうが楽だと思う.
  
 問い(2)で最も重要な点は,「働き方改革の観点から」記述しているか否か,である.難しく考えるよりも,前文1行目から3行目に書かれている「働き方改革に関する様々な課題」からチョイスし,それを問い(1)の解答と論理的につなげればよい.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①の「現在の課題」として,ひとつは長時間労働の抑制(もしくは労働生産性の向上),もうひとつは技術革新に伴う必要人材要件の急速な変化への対応,これら2つが書きやすいのではないか.長時間労働の抑制と労働生産性の向上,これら2つにしてしまうと,書いている本人が気づかないうちに,どちらも時間短縮という似たような話になりがちなので.
 ②の背景については,社会全体として働き方を変える必要性を説くのではなく,「自らの組織を自らの権限が及ぶ範囲で改善する」という認識で記述すべきである.そうしないと,政治家や評論家のごとく抽象的な話になってしまう可能性が高い.

 問い(3)も,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①は,解決策をひとつ述べてドヤ顔してはいけない.少なくとも2つの管理分野から多面的に論じたい.欲を言うと,「現時点における実現性は問わない」と書かれているんだから,即効策と中長期的な対策,これら時間軸を意識した方策を書きたいところ.とはいえ,何でもかんでもAIやIoTにおまかせ,という短絡な考え方はいただけない.要するに,総監部門の論文として書くべき解決策は,管理分野のバランスが大事ということ.
 また,労働生産性の向上への課題解決策を書くのなら,付加価値の向上を意識した内容が望ましい.時間短縮や人員削減など,算出式の分母を減らす話ばかりでは,長時間労働の抑制や時短労働の解決策になってしまい,ロジックがおかしくなるので.
 ②は,障害を書いて終わりではなく,その対応策も示したい.たとえば,長時間労働の抑制(もしくは労働生産性の向上)に対する人材のスキル不足が障害なら,教育訓練やキャリア開発支援が対応策というイメージで書けばよい.
 ③の効果は,説明不要だろう.留意すべき影響は,人口減少社会やシュリンク(経済縮小)を意識して記述したいところ.また,②と同様に,影響だけではなく,対応策も示したい.無難にPDCAサイクルの徹底やスパイラルアップを書いても十分だ.

総合技術監理 | 【2018-07-16(Mon) 11:18:06】
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